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トリマー紹介

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ken.ken.paのトリマー紹介

飼い主さまとワンちゃんのためを追求したサロンに

トリミング中の様子

当店は言葉を話せないワンちゃんが訴えかけることを、より根拠と実績のある専門知識を得ることで飼い主さまへ伝えられることを目指しています。
ワンちゃん自身の幸せが目的です。

得意なカット
クセ毛、軟毛などご相談ください!
いつもと違うカットスタイルをご提案しています。
その他
手作りご飯、歯みがき、お手入れ
などなど、何でもお気軽にご相談くださいね!

オープンするまで

サロン勤務時代

今でも忘れられない名もなき柴犬がいます。

私が最初に勤めたサロンは生体販売もしておりました。
その頃はバブル真っただ中で、次々と入荷した仔犬が売れていく時代でした。
その当時の私はまだまだ未熟で、カットもできずに時給は580円でした。
そんな新人の私に力不足を痛感する事態が起きました。

入荷間もない柴犬が体調を崩していました。
通常、先輩スタッフが病院に連れていき、診察をしてもらっていました。それを見ていたので、 
私も通常通り病院に連れていこうとしましたが、サロンの責任者から言われた言葉はこうでした。
「連れていくなら自腹で。それが嫌なら辞めてください。」
先輩は自腹で行っていたのでしょうか?
そうではありませんでした。
では私と先輩の違いは何でしょうか?
先輩はお店にとって辞められては困る存在でした。
だから仕方ないと思えました。
そのとき私の給料は、長時間働き、ぎりぎり生活できるくらいで、その子だけなら通院させることはなんとかできましたが
弱った仔犬はその子だけではないので、継続することはできないとお店の指示に従うことしかできませんでした。
こっそりと公園に埋めに行き、自身の力の無さを呪い、力のある意見が言える、辞められたら困るトリマーになろうと決意しました。

独立のきっかけ

そんなこともあり、私は経営者と対等に話し合いができるようになるまでに経験を重ねていきました。
抗議という名の話合いをお互い笑顔でできるようになりましたが、それでもお店の体制は変わることがありませんでした。
決意とともに目標に近づいたと思っていましたが、次第に自分で出資したお店でなければ無理なんだと諦めていました。
そんな中、セーナとの出会いが私にとっての転機でした。
当時勤めていたサロン内で仔犬を産む仕事をしていたチワワがセーナでした。
セーナが6歳になり、親犬を引退することになりました。
そして我が家に迎え入れることになりました。
家庭も知らず育ったセーナに、人の温もりを一心に注ぐことを約束しました。
1日でも長く一緒にいたいと…
しかし、飼い始めて間もなく、てんかんの症状があると判明しました。
当時の私は知識が無く、てんかんは不治の病で発作止めのために
一生お薬と付き合わないといけないんだと思っておりました。
ある時、原因療法というものを知りました。
そして原因療法でてんかんが治ると、、、 
半信半疑でしたが、先生の言うことを守り治療に取り組みました。

そして、、、

原因が取り除かれました。
恐る恐るでしたが発作止めの薬の服用を止めました。
なんと!服用をやめても発作が出ることはありませんでした。

そこから、原因療法について学びました。
それに付随するものがあり、犬の食事、体のこと、歯みがき、トレーニング…。
セーナとの暮らしのために学びました。
学べば学ぶほど現実のサロン業務が本当にペットのためになっているのかという疑問が、矛盾が膨らんできました。
歯みがきは毎日することに意味があるのに
月1回のトリミングのときにオプションとして進めないといけないこと。
トリミング業界のビジネスのために、必要なことがオプションとされていること。
大切なペットの健康が幸せが命がお金儲けの道具にされてはいけません。
今まではその矛盾を抱えながらも、仕事として割り切っていましたが、セーナが気づかせてくれたことをないがしろにしたくない一心で自分のお店で実践することを決意いたしました。

不安を煽るのはやめて

〜セーナが教えてくれたこと〜

セーナを迎えてすぐ、病気が見つかった。
「後鼻漏管(こうびろうかん)」という、歯周病が原因のがんの一種。
そこから私は、病気が進まないようにと、毎日が“心配”と“恐れ”でいっぱいだった。

「今日も大丈夫かな」
「このままじゃダメかもしれない」
そんなふうに、セーナの顔を毎日見つめていた。

もちろん、守りたいという気持ちだった。
でも、“怖さ”がベースになった毎日だったと思う。


怖さがベースになると、
ゴールは“セーナがいなくなること”でしか達成できなくなる。
それって、本当に私が望んでいたことじゃなかった。

本当は、
「今日も一緒に過ごせた」
「元気にごはんを食べた」
「ちょっと甘えてくれた」
そんな日々こそがゴールだったのに。


今思う。
私はずっと「大丈夫?」って顔ばかりしてた。
でもセーナは、きっともっとやさしい目で、
「今日もいてくれてありがとう」って
そう見てほしかったのかもしれない。


不安な気持ちは、誰にでもある。
でも、不安ばかりをあおる情報に、心まで持っていかれないでほしい。

「大丈夫?」よりも、
「今日もいてくれて嬉しいね」って、
そんなふうに、目の前の子を見てあげてほしい。


セーナが教えてくれた、いちばん大切なこと。

愛は、怖さよりも強い。
幸せは、毎日の中にちゃんとある。